
子どもの歯は虫歯になりやすく進行も早いので、
積極的な虫歯の予防処置が効果的です。
当院では、フッ素、キシリトールなどの
虫歯予防処置を行っております。
フッ素塗布

フッ素は歯をかたくして、虫歯を予防することができます。
特にはえて間もない頃の歯には有効ですが、フッ素を塗ったからといって効果は永久的ではありません。
定期的に歯科医院で塗布して、ご家庭でもフッ素入り歯磨き剤のご使用をお勧めします。
フッ素塗布:500円(税別)
※3ヵ月ごとのフッ素塗布を推奨しております。
キシリトール

キシリトールは世界中の国々で、予防効果と安全性が認められています。
普通の砂糖などは虫歯菌によって分解され、「酸」をつくります。
この「酸」が歯を溶かして虫歯をつくります。
一方、キシリトールは虫歯菌に分解されないので、虫歯のもとの「酸」がつくられません。キシリトールを取ることで口の中の虫歯菌が減り、結果として虫歯予防につながります。
製品に含まれるキシリトールが多いほど予防効果が高くなります。
含まれる割合が50%未満では効果が無く、他の糖分が入っていれば効果は半減してしまうことも覚えておきましょう。お菓子類を選ぶときはよく確かめてください。
歯医者が作ったチョコって何?
歯医者さんなら「チョコレートはの原因です!」と叱りそう・・・。それなのに「歯医者さんがチョコレートを作る」ってどういうこと? そんな疑問を持たれるかもしれませんね。
ナント!を防ぐチョコ!
「歯医者さんが作ったチョコレート」は「子どもたちの大好きなチョコレートで楽しくを予防したい」と願う歯科医師の発案で生まれました。「になるからチョコは食べちゃダメ」とよく言われますね。それを逆手にとって「チョコを食べてもが予防できるようにしよう」という発想なのです。
実際にチョコに含まれるカカオはリラックス効果やダイエット効果があり、痴呆症にも有効だと言われています。実はチョコレートの中でを作る原因となっているのは「砂糖」。そこで、砂糖をまったく使わず、甘味料を100%キシリトールにすることで「虫歯が予防できるチョコレート」にしました!
もちろん、歯磨きやうがい、定期的な歯科検診などは「予防」に欠かせません。「歯医者さんが作ったチョコレート」は、皆さんが毎日おこなっている歯みがきにプラスして「さらにを予防する」ためのチョコレートです。
「になりにくいチョコ」ではなく、「を防ぐために食べるチョコ」なのです。お口の中でゆっくり溶かすだけで、予防の効果が現れますよ!
寝る前になめても安心!
妙な後味が残らないため、朝家を出る前にポンとお口に入れてもOK、寝る前になめても安心です。「チョコがを防ぐなんて・・・」「それはどうして?」――疑問に思われる方は、以下、「チョコなのに防ぐ理由」をご覧ください。
チョコなのに虫歯を防ぐ理由
キシリトール100%だから!甘くても歯を強くする天然素材
チョコなのに虫歯を防ぐ理由(ワケ)

虫歯ができる原因はさまざまですが、大きな原因のひとつに「砂糖」があります。砂糖がお口の中に残っていると、歯の表面やすき間に住むミュータンス菌が糖質を分解して歯垢(プラーク)を作り出します。
食べ物を食べた後に歯磨きしないでいると、お口の中がねばねばした感じになったことはありませんか?それはミュータンス菌が生み出したプラークのしわざです。プラークは糖を発酵させてさまざまな酸を作り出し、その酸が歯の表面を溶かしていくのです。
大切なのは、「キシリトール100%」

「歯医者さんが作ったチョコレート」は、虫歯の原因である砂糖を使わず、「キシリトール100%」で甘味を出したことが重要なのです。キシリトールは、お口の中の菌で発酵することがないので酸を作りません。「キシリトール入りのガム」で虫歯を予防できることは、皆さんご存知ですね。
「歯医者さんが作ったチョコレート」は、「甘味料キシリトール100%」。虫歯予防に効果的です。
甘くても歯を強くする天然素材

またキシリトールは、虫歯菌の成長を抑え、歯の再石灰化を進めます。WHO(世界保健機構)の実験結果も認めるそれらの効果は、「虫歯を予防する」だけでなく「歯を強くする」働きを持つもの。しかも、キシリトールはイチゴやほうれん草などにも含まれる天然の甘味料。甘さは砂糖と同じでもカロリーは砂糖の4分の3。ダイエットにもいいですね!
こんな方におすすめ
噛まずになめるだけ!

「歯医者さんが作ったチョコレート」はお口に入れてゆっくり溶かすだけ。だから、ガムをまだ与えられない小さなお子様や、ガムを噛めない入れ歯の方も気軽にお口に入れることができます。虫歯になりやすいタイプの方は今まで「チョコレートは駄目」と言われてきませんでしたか?もうそのガマンは不要です。
しかも、カカオは心を安らかにする作用があると言われています。リラックスしたいとき、虫歯の心配をせずにチョコレートをゆっくり溶かしてください。しかもカロリーが砂糖の4分の3ですからダイエットにもピッタリ。一石二鳥ならぬ、三鳥にも四鳥にもなるチョコレートです。
仕上げみがき

子供がひとりで上手に歯を磨けるようになるまでは、保護者の方の仕上げみがきが必要です。
歯と歯の隙間、歯の裏側、奥歯の磨きにくいところなどは、丁寧に磨いてあげてください。
毎日の仕上げみがきがお子さんの歯を守ります。
健康な歯と歯ぐきのためには1日2回の歯磨きと、こまめなデンタルフロスのご使用が必要です。
お子様に歯磨きの仕方をお教えになる際の歯磨剤の量は豆粒程度の量で十分です。
7歳頃にはひとりで歯磨きができるようになるでしょう。
お子様の年齢にあった歯ブラシと歯磨剤を選んであげてください。
歯ブラシは1ヶ月を目安に新しいものに取り替えてください。
歯ブラシの傷みが激しいときは、その時点で新しい歯ブラシに交換して下さい。
デンタルフロスは、お子様には少し難しいかもしれませんが、歯科医師や歯科衛生士が正しい歯磨きとフロスの仕方を教えてくれます。
正しくできるようになるまで、歯磨きの際は必ずそばについてあげるようにしてください。